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利食いは早く、損切りは遅い理由


よく、儲けが出たらすぐに、利益を確定させ、損がでたら、限界まで待つということを誰しも経験があるのではないでしょうか。利食いは遅く、損切りは早くといわれますが、それがすごく難しいんですよね。それを心理的に解説すると・・・


ノーベル経済学者のカーネマン教授は「人間は同額の利益から得る満足よりも、損失から受ける苦痛のほうが大きい」 ことを見つけました。これは人間には「利益を得るより損失を回避することを優先する」という傾向があるということです。これを「損失回避の原則」といいます。


またカーネマン教授は
「利益が大きくなるほど満足度は減っていき、損失が大きくなるほど苦痛の度合いは減っていく」ことをも見出しました。


また特に日本人は損失回避傾向が強いと言われてます。


まず利益が出ているときは、追加で利益を得ることによる満足よりも利益を失うことによる苦痛が大きいために、早く利益を確定させたくなります。したがって小さく利食うことになります。
逆 に損失が出ているときは、徐々に損失が大きくなることにより、苦痛の度合いが減っていくのでなかなか損切りできず、塩漬けにしたり、場合によっては早く苦 痛を解消するためにナンピンしたりします。 この結果「小さく利食って大きく含み損。」という負け組パターンにはまるわけです。
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